014 売上を追う経営から、利益を残す経営へ。|数字が苦手でも大丈夫な、お金の見方
- lonfieekyoto
- 7月15日
- 読了時間: 7分
更新日:6 時間前
「今月、過去最高売上でした!」
この言葉を聞くと、経営者として嬉しくなりますよね。
努力してきた結果。お客様に選ばれた証。スタッフと一緒に積み重ねてきた成果。
売上は、間違いなくサロン経営において大切な数字です。
でも、少しだけ考えてみてください。
その売上は、本当にあなたのサロンを豊かにしていますか?
売上が伸びているのに、なぜか手元にお金が残らない。
忙しく働いているのに、余裕が生まれない。
もし、そんな感覚があるなら、一度「売上」ではなく「利益」という視点からサロンを見てみる必要があるかもしれません。
数字が苦手なのは、当たり前のこと
美容師さんの多くは、若い頃から技術を磨くことに時間を注いできたと思います。
営業後の練習。休日の講習。先輩から技術を学ぶ時間。
お客様に喜んでいただくために、たくさんの努力を積み重ねてきた方が多いのではないでしょうか。
だからこそ、「数字を見るのが苦手」「経営のお金の話は難しい」と感じる方がいるのは、決して不思議なことではありません。
技術を磨く時間と、経営を学ぶ時間。
どちらも大切ですが、学ぶ機会が違っていただけなのです。
この記事でお伝えしたいのは、会計の専門知識を身につけましょう、という話ではありません。
難しい数字を完璧に理解することではなく、経営者として「お金の流れを見る感覚」を少し持つことについてのお話です。
売上が増えれば、経営は成功なのか?
もっと上手くなりたい。
もっとお客様に喜んでもらいたい。
もっと多くのお客様に自分の技術を届けたい。
その想いの積み重ねが、売上につながっていきます。
売上が増えることは、素晴らしいことです。
しかし、経営において本当に大切なのは、
「いくら売ったか」だけではなく、「いくら残ったか」
を見ることです。
例えば、月商100万円のサロンがあったとしても、
材料費・広告費・人件費・家賃・水道光熱費・決済手数料
などを支払った後に、ほとんど利益が残らなければ、将来への投資はできません。
逆に、売上規模が大きくなくても、しっかり利益を残せているサロンは、長く安定して成長していくことができます。
感覚は、間違っていない
サロン経営をしていると、こんな感覚になることはありませんか?
「この料金設定は高すぎないだろうか」
「広告費をかけすぎている気がする」
「材料費が以前より増えている気がする」
「スタッフの給与をもっと上げたいけれど余裕がない」
長年お客様と向き合ってきた経験。
現場で培った直感。
それは、美容師さんが持っている大きな強みです。
感覚が間違っているわけではありません。
ただ、その感覚を支える「ものさし」として数字を少し持っておくことで、経営判断に自信を持てるようになります。
数字は、感覚を否定するものではありません。
感覚を、より確かなものにするための道具です。
数字を見ることは、冷たい経営ではない
数字を見るというと、
「お金のことばかり考えているようで嫌だ」
そう感じる方もいるかもしれません。
しかし、本当は逆です。
数字を見ることは、
お客様により良いサービスを届けるため。
スタッフが安心して働ける環境を作るため。
サロンを未来へ残していくため。
必要なことなのです。
もっと良い薬剤を使いたい。
店内を改善したい。
スタッフ教育に投資したい。
新しい設備を導入したい。
こうした未来の選択肢を増やしてくれるものが、利益です。
利益を残す経営とは、蛇口を管理すること
「利益」という言葉に、少し抵抗を感じる方もいるかもしれません。
「利益を出す=自分だけが得をすること」
そんなイメージを持ってしまうからです。
でも、利益の本当の役割は違います。
利益とは、未来へ使うために残しておく余力です。
そこで、サロンのお金の流れを水道の蛇口に例えて考えてみます。
入り口にある蛇口は「売上」です。
ここから入る水を増やすこと。
つまり、お客様に選ばれる価値を作ることは大切です。
しかし、入ってきた水は、そのまま残るわけではありません。
出口にも蛇口があります。
家賃。人件費。材料費。広告費。設備費。
さまざまな場所へ水は流れていきます。
利益を残す経営とは、
「入り口の蛇口を大きくすること」
そして、
「出口の蛇口を適切に管理すること」
その両方を見ることなのです。
ざっくりでいい、電卓ひとつのお金の確認
難しく考える必要はありません。
まずは、大まかな感覚を持つことから始めてみてください。
例えば、1日の売上が10万円だったとします。
そこから、
材料費が10%なら → 1万円
人件費が40%なら → 4万円
家賃や光熱費などが15%なら → 1万5千円
広告費などが10%なら → 1万円
残りは約2万5千円。
もちろん実際の数字はサロンによって異なります。
大切なのは、1円単位まで計算することではありません。
「売上10万円あっても、全部が自分のお金ではない」
という感覚を持つことです。
細かな管理は、税理士さんや会計の専門家に任せたらいいんです。得意な人に。
オーナーに必要なのは、経営判断をするための大きな地図なのです。
ホットペッパーは高いのか?安いのか?
例えば、広告費について考えてみます。
「広告費は高い」
そう感じることもあるかもしれません。
しかし、本当に見るべきなのは、金額だけではありません。
その広告によって、
何人のお客様と出会えたのか。
そのお客様が、その後何回来店してくださったのか。
年間でどれだけの価値につながったのか。
そこを見る必要があります。
例えば、月10万円の広告費で新しいお客様と出会い、その中から長く通ってくださるお客様が増えていくのであれば、それは単なる支出ではなく、未来のお客様との関係を作るための投資とも考えられます。
大切なのは、
「いくら払ったか」
だけではなく、
「その先にどんな価値が生まれたか」
を見ることです。
経営者の仕事は、売上を作ることだけではない
美容師として、お客様を喜ばせる。
これは、とても価値のある仕事です。
でも、経営者になると、もう一つ大切な役割があります。
それは、
作った価値を、未来へつなげること。
売上を作る。
利益を残す。
利益を未来へ投資する。
この循環を作ることです。
Lonfieeが考える「利益」とは
私たちは、利益を「経営者だけの取り分」だとは考えていません。
利益とは、
お客様へより良い価値を届けるため。
スタッフが安心して働くため。
サロンを長く続けるため。
未来への選択肢を増やすため。
必要なものだと考えています。
売上を増やすことも大切です。
でも、残す力がなければ、その成長は続きません。
今日から始められる、小さな一歩
いきなり難しい帳簿管理を始める必要はありません。
まずは、こんなことから始めてみてください。
今月の売上から、大まかな経費割合を考えてみる
材料費や広告費が売上の何%くらいなのか確認してみる
よく行くお店を見ながら「このお店はどうやって利益を残しているのだろう」と考えてみる
正確さよりも、経営を見る目を育てることが大切です。
最後に
売上は、サロンの可能性を広げます。
利益は、その可能性を継続させます。
お客様にもっと喜んでもらうため。
スタッフが安心して働くため。
サロンを10年後、20年後も続けていくため。
利益は、必要な力です。
利益を残すことは、誰かから奪うことではありません。
未来へ価値を届け続けるための準備です。
売上を追う経営から、利益を残す経営へ。
あなたのサロンが、これからも長く愛され続けるために、今一度、お金の流れを見直してみませんか。
あなたのサロンには、あなたが思っている以上の価値があります。
Salon Growth Lab(運営:Lonfiee)は、長く愛され、長く続くサロンづくりを応援しています。
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