029 新人スタッフはサロンの未来そのもの 〜人を育てることは、未来を育てること〜
- lonfieekyoto
- 7月15日
- 読了時間: 4分
前回は、「チームでつくるサロンの価値」というお話をしました。
サロンの価値は、一人の技術だけで生まれるものではなく、スタッフ一人ひとりの気付きや思いやり、チームワークの積み重ねによってつくられていく。
そして、お客様はサロンという一つのチームを体験している、というお話でした。
今回は、このシリーズの締めくくりとして、「人を育てること」について考えてみたいと思います。
新人スタッフは、未来のサロンです
新人スタッフを見ていると、
「まだ何もできない。」
「気が利かない。」
「言われたことしかできない。」
そんなふうに感じることもあるかもしれません。
ですが、少しだけ視点を変えてみてください。
その新人スタッフは、三年後、五年後、十年後のサロンを支える存在になるかもしれません。
今はシャンプーしかできなくても、数年後にはお客様から絶大な信頼を得るスタイリストになっているかもしれない。
今は緊張して挨拶もぎこちなくても、将来は後輩を育てるリーダーになっているかもしれない。
新人スタッフとは、「今の戦力」ではなく、「未来のサロンそのもの」なのです。
人は、育てられたように育っていく
人材育成を考える時、私はいつも一つのことを思います。
人は、教えられたことよりも、見てきたことのほうを真似するものです。
オーナーがスタッフを大切にしていれば、そのスタッフは後輩を大切にするようになります。
先輩が後輩に丁寧に接していれば、その姿勢は次の世代へ受け継がれていきます。
反対に、
「見て覚えろ。」
「できて当たり前。」
「新人だから仕方ない。」
そんな空気が根付けば、それもまた文化として受け継がれていきます。
サロンの文化は、マニュアルではなく、人から人へと受け継がれていくものなのです。
教えることは、時間をかけること
新人教育は、とても時間がかかります。
同じことを何度も伝えることもあります。
昨日できていたことが、今日はできなくなっていることもあります。
「なんで分からないんだろう。」
そう思ってしまう日も、きっとあるでしょう。
ですが、自分が新人だった頃を思い出してみると、案外同じだったのかもしれません。
私たちは、いつの間にか「できる側」になってしまうと、
「できなかった頃」を忘れてしまいます。
できることが増えれば増えるほど、できない人の気持ちは見えにくくなってしまうものです。
だからこそ、ときどき立ち止まって、自分が若手だった頃を思い出してみることが大切なのかもしれません。
人を育てることは、売上をつくることでもある
人材育成というと、「コスト」と考えてしまうことがあります。
ですが、本当にそうでしょうか。
お客様が、
「このスタッフさんに会いに来ました。」
「このサロンの雰囲気が好きです。」
「スタッフの皆さんが素敵ですね。」
と言ってくださるサロンは、人を育ててきたサロンです。
技術を教えること。
接客を教えること。
考え方を伝えること。
その一つひとつは、決して遠回りではありません。
人を育てることは、未来の売上を育てることであり、未来のお客様を育てることでもあるのです。
サロンの価値は、人が受け継いでいく
サロンは、設備や内装だけでは残りません。
どんなに素敵なお店をつくっても、人が育たなければ、その価値を次の世代へ受け継ぐことはできません。
反対に、人が育つサロンは、時代が変わっても価値を積み重ねていくことができます。
新人スタッフは、未来の売上かもしれません。
未来の店長かもしれません。
未来のオーナーかもしれません。
そして何より、未来のお客様の笑顔をつくる存在です。
最後に
ここまで、「人」について全六話にわたってお話をしてきました。
サロンの価値は、人がつくる。
作業をする人と仕事をする人の違い。
おもてなしは、特別なサービスではない。
気付く力は、技術と同じくらい価値がある。
チームでつくるサロンの価値。
新人スタッフは、サロンの未来そのもの。
技術も大切です。売上も大切です。
ですが、そのすべてを支えているのは、結局のところ「人」なのだと思います。
人は、一日では育ちません。サロンの文化も、一日では生まれません。
だからこそ、今日という一日が、未来のサロンをつくっています。
このシリーズを通してお伝えしたかったことは、とてもシンプルです。
サロンの価値は、人がつくる。
技術も、売上も、メニューも、おもてなしも、そのすべては「人」から生まれます。
目の前のスタッフを大切に育てることが、未来のお客様を大切にすることにつながっていく。
そんなサロンが、一つでも増えていくことを願っています。
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