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034 変わり続けるために、明日からできる小さな一歩

更新日:7月27日

前回は、経営者の視点として、「ありたい姿」を描き、

そこへ向かうために、


投資の視点、

選択と集中の視点、

改善と準備の視点を積み重ねていくというお話をしました。


こう聞くと、少し身構えてしまうかもしれません。


「ありたい姿なんて、そんな壮大なもの、今すぐには浮かばない。」


「投資とか選択と集中とか言われても、何から手をつければいいのか分からない。」


そう感じても、まったく問題ありません。


今回は、前回の話を、明日から実際に動かすための、ごく小さな一歩をお伝えしたいと思います。



まずは、一冊のノートを用意してみませんか


経営計画書のような、立派なものである必要はありません。


用意するのは、どこにでも売っている、ただのノート一冊で十分です。


名付けるなら、「余白ノート」です。


このノートの目的は、最初から答えを出すことではありません。

頭の中にある、まだ言葉になっていない想いや、小さな違和感を見つけるための場所です。


きれいにまとめようとしなくて構いません。

余白をぜいたくに使って、思いついたことを、思いついた順に書いていく。

文章になっていなくても大丈夫です。

単語だけでも、矢印だけでも、絵でも構いません。


落書きをするような感覚で、自分の中にあるものを外へ出していきます。



まずは、お題を一つ書いてみる


ノートを開いたら、ページの上に、気になっていることを一つ、お題として書いてみてください。


「2店舗目を出したい。」

そんな大きなお題でも構いません。


「ドライヤー」

という、日常の小さなお題でも構いません。


大切なのは、お題の大きさではありません。


なぜ、それが気になっているのかを、自分自身に問いかけてみることです。


例えば、ドライヤーというお題なら、

今使っているものの何が気になるのか。

重さなのか、風量なのか、デザインなのか。

あるいは、お客様がご自宅で使うドライヤーについて、もっとアドバイスできることはないか。


そんなことを書き出していきます。


2店舗目というお題なら、

どんな街に出したいのか。

どんな内装にしたいのか。

「これ、いいな」と以前から思っていた椅子のこと。

店名の候補。

何となく思い浮かぶ未来のお客様の姿。


順番も、正しさも、気にする必要はありません。

まずは、頭の中にあるものを外へ出してみることです。



ぼんやりしていたものが、書くことで輪郭を持ち始めます


不思議なもので、頭の中でぼんやり考えているだけの時は、いつまでも「なんとなく」のままです。


しかし、それを紙に書き出してみると、少しずつ輪郭がはっきりしてきます。


書いているうちに、

「あ、自分は本当はこっちが気になっていたんだ」

と気付くこともあります。


逆に、

「これは、思っていたほど大事ではなかったかもしれない」

と分かることもあります。


漠然とした理想のままでは、なかなか実現に向かって動き出せません。

しかし、具体的に意識し始めた理想は、少しずつ現実へ近づいていきます。


ノートに書くという行為は、その最初の一歩です。



書いたことを、4つの視点で眺めてみる


ノートが少し埋まってきたら、時々、前回お話しした4つの視点で読み返してみてください。


書いたことの中に、「ありたい姿」につながるものはないか。

それを叶えるために、「投資」できそうなものはないか。


逆に、「今は力をかけなくてもいいこと」はないか。

そして、「うまくいかなかった時に、次の一手はあるか」。


きれいに整理する必要はありません。


ノートを眺めながら、ふと気付くだけで十分です。



その積み重ねが、経営者としてのあなたを育てていきます


一冊のノートに書いたことは、それ単体では、小さなメモに過ぎません。


しかし、1ページ、また1ページと、自分の未来に意識を向け続けた時間が積み重なっていくと、それは単なる記録ではなくなっていきます。


物事を「ありたい姿」から逆算して考える力。

何に投資し、何に力をかけないか判断する力。

うまくいかない時に、次の一手を用意しておく冷静さ。


そうした経営者としての力は、ある日突然身につくものではありません。


この小さなノートに向き合い続けた時間の分だけ、静かに、しかし確実に、あなたの中に蓄積されていきます。


他のサロンが何をしているか。

同期の美容師がどこまで進んでいるか。


そうした比較は、時に焦りを生みます。

でも、必要なのは、誰かと同じ速さで走ることではありません。


昨日の自分より、少しだけ先に進んでいるかどうか。

それだけで十分です。


ノートの1ページが、今日の、あなたの小さな一歩です。


次回は、「変わり続けるサロンには、共通点がある」というテーマで、これまでの話をまとめながら、長く選ばれるサロンが大切にしている考え方についてお話しします。

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