027 気付く力は、技術と同じくらい価値がある 〜サロンワークは、観察力で変わっていく〜
- lonfieekyoto
- 7月17日
- 読了時間: 4分
更新日:7月27日
前回は、「おもてなしは、特別なサービスではない」というお話をしました。
おもてなしとは、特別なサービスではなく、「相手を想像する力」から生まれるもの。
そして、その想像力がサロンの価値になっていく、というお話でした。
今回は、その想像力の土台となる「気付く力」について考えてみたいと思います。
気付く力は、技術と同じくらい大切なスキルです
美容師・理容師と聞くと、多くの人が「技術職」というイメージを持つと思います。
カット技術。
カラー技術。
パーマ技術。
もちろん、どれも非常に重要な技術です。
ですが、お客様から長く選ばれる人を見ていると、共通して持っているものがあります。
それが、「気付く力」です。
お客様の小さな変化に気付く。
スタッフの様子に気付く。
サロンの空気感に気付く。
技術を磨くことと同じくらい、「気付く力」を磨くことが、実はとても大切なのです。
気付く力は、お客様への価値になる
例えば、シャンプーをしている時。
「今日は少し頭皮が乾燥しているな。」
「いつもより疲れていらっしゃるように見える。」
「カラーの退色が少し早いかもしれない。」
そんな小さな気付きが、お客様への提案につながります。
また、お客様がお席に座られた瞬間に、
「今日は少しお疲れのご様子ですね。」
「お仕事帰りですか?」
「前回のスタイル、とてもお似合いでした。」
そんな何気ない会話が、お客様の安心感につながることもあります。
お客様は、「自分のことを見てくれている」と感じた時に、大きな満足を感じてくださいます。
その始まりは、ほんの小さな気付きなのです。
そして、オーナーの立場から見ると、この「気付く力」が育っているスタッフは、とても頼もしく映ります。
言われたことをこなすのではなく、自分で考え、お客様を見て、サロン全体を見て動けるスタッフは、間違いなくサロンの大きな財産になるからです。
気付く力は、チーム力にもつながる
気付く力は、お客様だけに向けるものではありません。
サロンは、チームでつくる場所です。
タオルが少なくなっていることに気付く。
先輩が忙しそうにしていることに気付く。
後輩が困っていることに気付く。
受付が混み始めていることに気付く。
もし、一人ひとりが少しだけ周囲を見ることができたなら、サロンの動きは驚くほどスムーズになります。
「言われてから動く」のではなく、「気付いて動く」。
その積み重ねが、チームの信頼関係をつくっていきます。
サロンの空気感というものは、こうした小さな気付きの積み重ねによって生まれているのかもしれません。
気付く力は、才能ではなく習慣です
「もっと気付いてほしい。」
サロンオーナーであれば、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。
ですが、気付く力は、生まれ持った才能ではありません。
日々の小さな意識と経験の積み重ねによって、少しずつ育っていくものなのです。
例えば、
お客様のお召し物を見てみる。
表情や声のトーンを意識してみる。
店内を見渡してみる。
スタッフの動きを観察してみる。
昨日と今日の違いを探してみる。
こうした小さな積み重ねが、少しずつ観察力を育てていきます。
最初は意識しなければ見えなかったことも、続けていくうちに自然と気付けるようになる。そして、その積み重ねは、必ず技術にも接客にも表れてきます。
「気付く人」は、お客様から選ばれる人になる
お客様は、自分を大切にしてくれる人を忘れません。
髪型だけではなく、自分自身を見てくれている。
そんな安心感が、信頼につながっていきます。
技術は、練習によって磨かれます。
気付く力もまた、意識によって磨かれていく。
どちらも、一日で身につくものではありません。
だからこそ、サロンワークの中で少しずつ育てていくことが大切なのです。
スタッフに「もっと気付いてほしい」と願うのであれば、
「何に気付いてほしいのか」
を丁寧に伝えること。そして、気付けた時には、その成長をしっかり認めてあげること。
気付く力は、教えることのできる技術の一つなのだと思います。
最後に
サロンワークの中には、たくさんの「気付くチャンス」があります。
お客様のこと。
スタッフのこと。
サロンのこと。
そして、自分自身のこと。
気付く力は、決して技術の外側にあるものではありません。
お客様に寄り添い、チームを支え、サロンの価値を高める、大切な技術のひとつです。
スタッフに「気付いてほしい」と願ったとき、まずは「何に気付いてほしいのか」を言葉にして伝えてみてください。
気付く力は、サロンの文化として育てていくものなのだと思います。
その小さな積み重ねが、未来のサロンの価値をつくっていくのではないでしょうか。
次回は、「チームでつくるサロンの価値」というテーマで、一人ではつくれないサロンの魅力について考えてみたいと思います。
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